オープンキャンパスに行ってきた

わが家の末っ子である長男は、17歳で高校2年生だ。

17歳は昆虫でいえば「さなぎ」の状態であると、この父親は思っている。

薄い外殻の中で、まだ固まっていない白い身体が、ゆっくりと成虫になるのを待っている感じだ。

時期が来れば、自分で殻をやぶって成虫が出てくる。あせって誰かが殻を剥いてしまうと、まだ固まっていない「さなぎ」はたちまち死んでしまうのだ。

今日は、そんな長男とデザイン系の専門学校に行ってきた。オープンキャンパスと言って、体験学習に参加してきたのです。

息子はアニメキャラクターを描くのが好きで、紙に書いた下絵をスマホに取り込んで、アプリで色を付けたりしている。一度見せてもらったことがあるが、それなりにうまく描けていたと思う。

体験学習の参加者は20組くらいいただろうか。ほとんどは母親と一緒で、一人で来ている子もいた。

アニメとか美少女キャラは、今や世界に誇る日本のカルチャーだ。それを専門に学べる学校が山ほどある日本は、海外のアニメファンからしたら、天国のようだろうなと思った。

この父親も高校生の頃は、アニメ雑誌を買ってはトレーシングペーパーで写し取り、絵具で色付けするのに凝っていたのだから、まったく血は争えない。

今日の体験学習は、服のしわを上手く書く方法というタイトルで、息子は講師の先生に手ほどきを受けながら、一生懸命に取り組んでいた。

「どうだった?」と感想を聞いても、返事が返ってこないが、「ここに決めた!」というほど感激した内容もなかったので、息子も答えようがないのだろう。

午後1時から始まって、終わったのは4時半。腹が減ったので、コンビニでおやつを買って家に帰った。

まだ時間はたっぷりあるので、将来のことは自分でゆっくり考えればいいと思う。


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